Diary of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)

Diary Of A Wimpy Kid

Diary of a Wimpy Kid
Jeff Kinney (著)

《 あらすじ 》
母親から日記帳を渡され、日記をつけるよう言われた新中学生の Greg。家では意地悪な兄と甘やかされた末っ子の間で損な役回り、学校ではイケてない男子な Greg の日常は、滑稽だけど微笑ましい、子供らしい出来事でいっぱいで・・・。

読みやすさレベル: 4.2 SSSの書評システムより)

小学校から中学校に上がったばかり*1の主人公 Greg が毎日つける日記形式で綴られた、子供目線のユーモア溢れる大人気児童書。
グレッグのダメ日記』のタイトルで邦訳され、映画化もされています。
(*1: 日本では小学校6年生にあたる)

Greg はクラスの中で「いけてる・いけてない」のランクがあるとすれば、たぶん「下の上」から「中の下」くらいかと思われる男の子。
スポーツや勉強は苦手、外で遊ぶよりビデオゲームが好き、でもカッコいいとは見られたい。そんな Greg が一コマ漫画のようなイラスト(これも日記の一部)とともに綴る毎日は、子供らしくてバカらしくて、くだらなくもあり、微笑ましくもあり、とにかく笑える内容です。
子供が読めばそのまま楽しめますし、大人が読めば子供の頃を振り返って、あるいは、子供心を想像して楽しめるでしょう。

著者の Jeff Kinney 氏は児童書作家としてデビューする前は漫画家を目指していたそうで、その強みが活かされて生まれたのがこの大ヒット作品だったというわけですね。

英語の難易度

主人公の男の子が書いている日記という設定ですので、くだけた表現がほとんど。子供たちが使うスラングはあるものの、難しい語句はほとんど使われていません。内容と同じく英文も読みやすいものとなっています。
一般的なイディオムもよく出てくるので、そういった表現を覚えるのにも予想以上に役立つかもしれません。

アメリカの人たちがどのような子供時代を過ごしているのか、アメリカの子供社会の知識(実際のところがどうなのかはわかりませんが)を増やせるのもお薦めポイントです。

試し読み?

下記のサイトでは『Diary of a Wimpy Kid』を無料で読むことが出来ます。
LINK Diary of a Wimpy Kid - a book on Funbrain
どういうわけか出版されている本(手持ちの版)とは話が少し違っているのですが、大筋は一緒なので内容を確認するには十分でしょう。(子供の教育サイトなので著作権的な問題はクリアしてる・・・はず。)

Wimpy Kid シリーズ

シリーズは、第1巻の2007年出版から年一冊ペースで年末に続刊が出されていて、新刊が出版されると、ほぼ毎回、アメリカの書籍売り上げランキングのトップをとっています。

BOOK Diary of a Wimpy Kid シリーズ

《 公式サイト 》
LINK The official website for Jeff Kinney's Diary of a Wimpy Kid book series

ダメ日記女の子版 Dork Diaries シリーズ

「男の子だけ? 女の子は?」ということで出版されているのが Dork Diaries シリーズ。 ダメ日記の大ヒットに乗っかったともいえる?

Dork Diaries
Rachel Renee Russell (著)

Diary of a Wimpy Kid と同じようにコミカルな日記形式で書かれた女の子版ダメ日記ともいえる児童書。こちらも大人気なシリーズです。 ちなみに、 dork は”ダサい人,変わった趣味の人”的な意味の語。

英語の多読に。初級からのおすすめ洋書選

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