伏線回収が爽快なベストセラー洋書 Holes

Holes: 25th anniversary special edition

Holes
Louis Sachar (著)

《 あらすじ 》
盗みを働いたとして無実の罪で矯正施設 Camp Green Lake に送られた少年 Stanley。 そこでは人格矯正のためと称して、来る日も来る日も少年たちが地面に”穴”を掘らされていた・・・。

読みやすさレベル: 6.5  SSSの書評システムより)

巧みなプロットが読む人を引き込む Louis Sachar の小説『 Holes 』は、1999年度ニューベリー賞や全米図書賞を受賞した児童書のベストセラー小説。
洋書の多読をしている人なら、必ずどこかで触れることになるタイトルだと思います。

昔は大きな湖だったという矯正施設 Camp Green Lake 。
ある出来事以来、一滴の雨も降らなくなったと伝えられるその土地には、今では危険な毒トカゲが住み、乾燥した大地が見渡す限り広がっています。
そんな Camp Green Lake で、収容されている他の少年たちと共に毎日ひとつずつ穴を掘らされる Stanley 。なぜ、穴を掘るのか。その本当の理由とは?

主人公の少年 Stanley の冒険と、過去の時代の出来事を織り交ぜながら進む物語は、始めのほうはつかみどころがないように思えるかもしれません。ですが、読んでいくうちにすべてが伏線となって結末へと収斂していく展開はお見事。
Stanley の家に代々語り継がれる曽々祖父(ひいひいおじいさん)の話をはじめ、合間合間に織り込まれる過去の時代のエピソードが、パズルのピースのように現代に繋がっていくさまには爽快感すらあります。
あくまで児童書ということで、設定や展開にかなーり強引な部分もあるのですが、全体的になんとなく不思議な感覚の小説なので、読んでいる間はそのあたりもなんとなく自然に受け入れてしまっていることでしょう。

翻訳版はこちら『穴 HOLES (講談社文庫)
あまり話題にはならなかったようですが映画化もされていて、内容自体の評判は良いようです。
穴 / HOLES [DVD]

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英語学習

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 英英辞典で英単語あてクイズ 挑戦編 No.42 『Holes』より
 英英辞典で英単語あてクイズ 挑戦編 No.43 『Holes』より Part 2

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