コロケーションってなに? どういう意味?

collocation(コロケーション)というのは文法用語で、ある単語と単語の”よく使われる組み合わせ、自然な語のつながり”のこと。
”連結語句,連語”などと訳されています。

日本語の場合で説明すると、例えば ”辞書”という単語でよく使われる組み合わせなら ”辞書を引く,辞書で調べる,分厚い辞書”などといった語句が連想されます。 でも普通、”辞書を読む”などとは言いませんよね。 まあ、そんなこと。
(ちなみに、英語で ”辞書を引く”は consult a dictionary が一般的で、 ”〜を辞書で調べる”だと、 look up ... in a/the dictionary など。)

NHKの英語学習テレビ番組100語でスタート!英会話で、毎回、テーマの英単語と一緒に使われる単語Best5を発表していたコーパスランキングもコロケーションで英語を覚えるタイプのコーナーでした。

ボキャビルにあたって、コロケーションに注目しながら多くの用例に触れれば自然にひとつひとつの英単語のニュアンスの理解も深まりますし、単独だとイメージしにくい・覚えにくいような英単語も自分がわかりやすい組み合わせなら、より効率的に覚えられると思います。

ちょっと一例
contract 【契約,契約書】という単語なら、契約書にサインする場面を連想して、
sign a contract (契約書にサインする⇒契約を結ぶ)
などとセットで覚えてしまえば、意味を思い出しやすくなること受けあいです。
* contract には動詞として【(契約によって)合意する,収縮する,重い病気にかかる】などの意味も。(アクセントの位置が違う)

まあ、文章全体で覚えてしまえれば、それが一番いいんでしょうけれど、コロケーションは”まとまりで覚える最小単位”といったところでしょうか。

自然な英語の組み合わせ

”よく使われる組み合わせ”ということは、言い換えれば ”正しい、自然な組み合わせ”とも言えるわけで、コロケーションに常に注意を払うことは、文法的な使い分け、自然な英語を養成するのにも直結しています。
例えば、
人々(people)が”多い”のを表すのは”many”で、
  There were many people on the beach.
  「ビーチには大勢の人がいた。」
人口(population)が”多い”場合は”large”。
  Japan has a large population.
  「日本は人口が多い。」
”強い雨”は ”strong rain”ではなく ”heavy rain”。
といった感じです。

コロケーションの辞典で調べたり、ネイティブに聞いたりして確かめる以外の方法で手軽にどれが自然な組み合わせなのかを調べるなら検索エンジンが便利。
Google でなら、まず英語の Google.com in English に移動し、 調べたいキーワードを"" で囲って検索すれば、結果の件数を比較してどれが自然な組み合わせか確かめられますし、さらに、 * (ワイルドカードの印)も使えば、他の、よく使われる色々な組み合わせを調べることが出来ます。
ただし、ネットで使われているからといって必ずしも正しいわけではないので、あくまで参考程度にお考えください。

collocation 関連の英語本

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英語コロケーション辞典―動詞+名詞
新編 英和活用大辞典―英語を書くための38万例
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