英語で「陛下」 Your Majesty

Yes, Your Majesty. 「はい、陛下。」

Your Majesty は、国王や女王など君主に対する敬称として使われる「陛下」を表す英語表現。中世宮廷ものの映画や小説などでよく出てきます。(日常会話でおどけて使われることも)

語尾にくっつけて使う場合は sir と同じだと思えばいいだけですが、
What does Your Majesty think about it?
「それにつきまして、陛下はどのようにお考えあそばしますか?」
などのように、you の代わりとして文中に入ってくるとちょっとわかりづらい。
初めて出くわしたときには チンプン?ヽ(゚◇。)ノ?カンプン??

というわけで今回は Your Majesty など英語での敬称の解説です。
(参考、例文『Vista英和辞典:三省堂』)

majesty(マジェスティ)は、本来、【 威厳,尊厳 】という意味の英単語。
”Your Majesty” を直訳すると「あなたの威厳・尊厳」です。

”陛下”という日本語自体もそうなんですけど、国王、女王という社会的にとても位の高い方々に対して、直接話しかけるのは非常に畏れ多い。
。。。(シ_ _)シ ハハァー
そこで、ひとつクッションを置いて、”you(あなた)”ではなく ”Your Majesty(あなたの威厳)”に対して話し掛けさせて頂いております。というわけです。

それで、普通なら
What do you think about it?
と言うところが、
What does Your Majesty think about it?
「《直訳》それについて、あなたの威厳はどう思いますか?」(なんのこっちゃ)
になるんですね。

国王や女王を第三者として(つまり he や her)話すときには、
His Majesty , Her Majesty を使って
His Majesty is soon arriving at the palace.
「陛下がまもなく宮殿に御到着されます。」
って感じです。

Your Highness (殿下)

他の王族の敬称として用いられる 「殿下」に当たるのは
Highness(高位であること)”で、直接の呼びかけなら Your Highness 、 第三者としてなら His Highness / Her Highness になります。

How is Your Highness? (= How are you?)
「(殿下、)御機嫌いかがであらせられますか?」

ちなみに、
”皇帝陛下”と呼び掛けるなら Your Imperial Majesty で、
政府高官・軍高官などの敬称 ”閣下”は、Excellency(優秀であること)。
ローマ教皇の尊称は Holiness(神聖であること)、
(日本語では”聖下”というそうですが・・・初耳
枢機卿への”猊下”Eminence(卓越していること)”だそうです。

また、アメリカなどでは判事や市長といった名誉ある地位の人に対する敬称として Your(his / her) Honor も使われます。(honor は ”名誉,栄誉”)
王族関係への敬語に比べれば、こちらはずっと身近な表現かも知れません。特に、法廷ものの映画やドラマで「裁判長」の呼びかけとしてよく耳にするはず。
Objection, your Honor. 「異議あり、裁判長」
Sustained. 「異議を認めます。」

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